妊娠後期(28週〜39週)

妊娠中毒症を防ぐにはまず、妊娠中の体重管理が大切!
  ●やや太りすぎの妊婦さんは注意して!

 妊娠中毒症は腎臓や血管系に原因があるとも言われていますが、はっきりした原因はわかっていませんが極度にやせ過ぎの人、初産婦、高齢妊娠、合併症を有する妊婦、多児妊婦、一度妊娠中毒症になったことのある人、いつも過労状態にある人や、妊娠前から、あるいは妊娠してから太りすぎた人も起こりやすいと言われています。
 原因のはっきりしない妊娠中毒症ですが、症状ははっきりしています。代表的な症状はむくみ、高血圧、タンパク尿の3つ。比較的早めに現われるのがむくみです。一般人でも疲れたりするとむくみを覚えますし、手足のむくみは妊娠後期の妊婦さんのほとんどが経験します。ですから、むくみがすべて妊娠中毒症というわけではありません。朝から手足や顔にむくみが出たら要注意。手や足を指で押して、押した部分が戻らなかったらお医者さんに相談してみましょう。
妊娠後期 イラスト  また、むくみの前に微候として体重の増加がみられます。もちろん正常な範囲内なら問題ありません。あくまでも目安ですが、1週間に500g以内の増加が適当です。妊娠後期は月に2kg、最終的にほ12kgぐらいが平均的。
 自覚症状のないタンパク尿は、病院の定期検診の際に発見されることが多いです。
 高血圧が伴った場合は要注意。重症の妊娠中毒症の疑いもあります。自分で勝手に判断をして、漢方薬などを使用しないでください。

●治療は食事療法と心身の安静が主体。

 妊娠中毒症では、胎児への影響も懸念されます。母体内での胎盤への血流量が著しく減少して、未熟児が生まれる可能性が高くなります。また、胎盤そのものの機能も悪くなるので、胎盤早期剥離なども。胎盤早期剥離が起こった場合は、すぐに帝王切開をしなくては胎児は助かりません。しかし、この時には必ず母体に出血傾向が現われます。最悪死につながる恐れもあります。
 妊娠中毒症の治療は、食事療法と心身の安静が主体に。塩分を控えたり、高タンパクにならないよう食事を管理します。どうしても症状が良くならない場合は早めに分娩させる方法をとることもあります。
 妊娠中毒症の場合、産後はその症状がすみやかに改善されるケースが多いです。しかし中には、高血圧やタンパク尿などの中毒症の症状が持続し、後遺症が残る場合もまれにあります。

●日頃から体重の増加に気を付けて、肥満予防と適度な運動をしましょう。

 妊娠中毒症にならないためには、まず第一に肥満を予防することが大切です。食生活にも十分気を付け食事はバランス良く、妊娠中だということを自覚して塩分も控えめにし、適度な運動も大切です。心身ともにストレス解消にもつながります。
 合併症を持っている妊婦さんは、合併症のコントロールも重要です。妊娠中毒症にならないためだけでなく、日頃からしっかり管理しましょう。